ハネムーン!ヴェネツィア〜ミラノ







ベネチア → ミラノ

 朝ご飯はなんだか混んでいた。ここのホテルの朝ご飯はハムがいっぱいあってうまかった。でも朝からけっこう脂っこい。

 ウエイターがテーブルを片付ける時は新しいテーブルクロスを持ってきて、古いテーブルクロスの上にゴミとか食器とかをまるめてたたんでしまい、バターとか砂糖だけを新しい方に乗せ代えることできれいにしていた。

 日本みたいにテーブルを台吹きで拭くってのは無いみたい。どこも必ずテーブルクロスがあった。

 朝食の形式はバイキング形式だった。バイキングが多いみたいだけどドナテッロは注文システムだったし、これはいろいろあるみたいだね。

 ホテルを出てミラノへ向かう。電車の乗り場までも迷わなかったし慣れてきた。

 少し時間があったからお土産を買った。ベネチアのブレスレット。これは誰の手に巻かれるのかな。

 電車に乗る。よっちが日本でも宣伝しているけどRED BULLを飲んでみたいというので購入して飲んでみた。お味はどう?

 食堂車があるらしい。なに?行きたいの?じゃ、行ってみよう。

 すごい混みようだ。お昼真っ盛りだから仕方ないよね。俺たちも腹が減っていたけど、この混んでいるところではどう並んでいるのかもわからないし、とても買えそうに無い。

 あきらめて席に戻った。

 日本で言う新幹線に乗って移動したのだが、こっちの電車は必ず巨大カバン置き場がある。

 日本の新幹線には無いよね。網棚には旅行用の大きなカバンはのらない。その点こっちは親切ですよ。みんなけっこう大きな荷物を持って乗ってくるから、カバン置き場だって結構いっぱいになった。これが通路に並んでいたら大変だよ。

 ミラノ駅には2時頃着いたんだったかな。お腹が減っていたからまずは飯を食べようよ。

 ミラノの駅にはお店がいろいろあってひとつはコンビニみたいな感じで「FREE SHOP」と書いてあったかな。何がフリーなんだろう。入り口と出口には電車の改札みたいのがあって出入り自由と宣伝するほどではなさそうだけど。

 さて、この町も道ががたがただなぁ。まったくイタリアって国は・・・。

 さあホテルを探そう。

 「あれは?横浜のコンフォートと同じマークだよ!」というよっち。

 「え?そうなの?とりあえず4ツ星だね。ここ聞いてみようか。」

 入るとフロントにはおねえちゃんが居た。広いロビーだ。

 部屋はある、値段も高くない。週末は高いけど他の日は安いとか言い出してどうでもいいから3泊の合計を出してくれ。370ユーロくらいだったかな。安いじゃん。決まり。

 バスタブもあると言う。素敵。

 ここのホテルが旅行中で一番安くて一番上等だった気がする。

 そして初のダブルベッド。フロントのねえちゃんはキングサイズベッドと言っていたかな。と言ってもシングルを隙間なく並べてあるだけ。こちらではそうなのか?これじゃ真ん中はちょっといやんじゃん。

 風呂に変な鏡を発見した。なんか拡大する。目が、でかい!?

 ホテルのサービスでクリーニングがあるみたいで、部屋に料金表が置いてあった。ヴェネツィアで洗濯は大変だと知ってこんなんがあるなら頼むのもいいねと思った。が、エライ高い。シャツが1枚7.2ユーロ(約1000円)。何様だ!

 腹が減った!ホテル近くにマックを発見。もうここでいいや。

 ここでもイタリア語講座。マックナゲットを頼んだんだけど、6個か9個か選べと言う。

 よっちが指で6をあらわすと彼は不思議そうな顔で「6?」と言いながら指で表した。

 どうやら指の形が違うらしい。こっちの6は5本指の真ん中に立てるのは親指らしい。店員さんも理解してくれたようで笑っていた。いちいちそんなことが楽しいねぇ。

 こちらはサイズが大きい。写真でわかるかな。ポテトでかい。ジュースもでかい。Lサイズにしなくて正解だったな。

 よっちが頼んだハンバーガーは50セント。75円くらいか。これは小さかった。日本のと同じくらい。

 俺はビッグマックのセット。ハンバーガーは見事にでかい。これだけで結構お腹いっぱいになった。

 ミラノ観光、まずはミラノの名所ドゥオーモに行った。

 中央駅ちかくのホテルだったのでメトロで1本乗り換えなし。15分くらいのはずだ。

 ところが切符の買い方がわからない。販売機の前でにらめっこしていると親切なおにいちゃんがボタンを押してくれた。

 「まずこれ押して、これを押せば二人、わかる?」

 で、ありがとうって言ったんだけど、そのあと

 「じゃ、50セントちょうだい」

 と言われた。はぁ〜!?イタリア人てみんなこうなのかな?

 75円だよ。そんなの欲しいと思うか?くれっていうか?

 親切に自己満足するのが日本人の価値観で、イタリア人は違うらしい。まあいいよ。50セントくらいなら朱に交わって赤くなっておこう。

 さて、駅を出てその名所ドゥオーモを登る。ドゥオーモというのは教会らしい。そしてその屋上がすごいらしい。わくわく。

 エレベータで一気に建物の屋根の上に出た。ちょっとななめっているところもある

 屋根の上にはいくつもの尖塔がある、全てに人の像があり細かい彫刻になっていてとっても芸術的なのだ。

 あんな高い位置に、いったいどうやって作ったんだろうって思うよ。思う。

   高さがあるので周りの景色がよく見えた。地図であれはなんだろうとか、canon発見とか、たわいもない時間が楽しい。

 歩くところがたくさんあって結構運動になる感じ。最後に広い屋根の上に出た。一番高い尖塔には金色の像があり、こっちを見ている。

 ドゥオーモに満足して近くのデパートに入る。デパートといっても日本とは外観が違う。いわゆる西欧の建物だけど入ってみるとシャネルとかが入っている。写真を撮ったら店員に怒られた。失礼しました。

 お茶をした。シフォンケーキだったかな。食べた。ふぅ。

 バーガーキングって日本にもあるのかな。見つけた。

 日もだんだん傾いてきたのでホテルに戻る。途中ミラノ中央駅の近くで鳥の大群を見た。これだけいると気持ち悪いね。

 ホテルに帰るとフロントが交代していておにいちゃんになっていた。このおにいちゃんがずいぶんしゃべるんだ。イタリア語講座をやってくれたのだ。

 部屋が404号室だったんだけど、ホテルに帰ってきたときに

 「フォー、ゼロ、フォー」と言ったら

 イタリア語ではなんていうか知っている?みたいな話になって数字を数え始めた。

 「ウノ、ドゥエ、トレ、クワトロ、チンクエ・・・」あと忘れた。

 とにかく部屋の番号は覚えた。「クワトロ、ゼロ、クワトロ」だ。

 そのフロントのお兄ちゃんは他にも日本人と一緒に勉強したことがあるとかで名前も覚えているという。

 「サチコ〜、アユミ〜、ヨシエ〜、・・・」

 10人くらい覚えていたみたいですごいのは全部女性だったこと。

 「女性ばっかりじゃん!」

 と突っ込んだら

 「それしか覚えていないんだ」

 と笑って返された。イタリアンってこうなんだね。素敵。

 部屋ではまたいつもの幽遊白書を見る。

 やっぱり歩いてばっかりだからつかれっちゃうんだよね。

 夕ご飯は駅のフリーショップでお惣菜を買い食いすることにした。ライスボールというのがある。ミートアンドライスだって。どれひとつ。

 あとはパニーニ。水くらいを買ったかな。そうそう、水はガス入り(炭酸)とガス無しがある。ガス入りのほうが少し安い。でもガス無しを探した。

 ラベルをみてもイタリア語よくわからんから買いながら覚えた。ピンクのキャップはガス無し、と。

 ライスボールは当たりだったみたい。よっち大満足。







 ミラノ2日目

 早朝7時とかから活動開始。なぜかって言うと最後の晩餐を見るためだった。

 予約制でこの日9時に予約してあって、15分前に会場に着いていなければならなかった。

 場所はだいたいわかっていた、つもりだった。

 メトロを降りて方角を確認、駅がこれだから、この5差路をこういってこうかな。

 確かめたつもりだったけど、迷ってしまった。

 朝早かったから、しかも日曜日だったから人っ子一人いない。

 救いはイタリアって建物に通りの名前が必ず書いてあること。この通りとこの通りがぶつかっているから、ここかな?

 でもよくわからん。なんたって碁盤の目じゃないからね。ぐちゃぐちゃで。時間が迫っていた。焦る。

 そこへやっとひとりおじさんが通りかかった。

 「すいません」声を掛けてみる。

 「ここのサン・マルコ・グラツィエ教会に行きたいんだけど。」

 「OK、今ここだから、そこの通りを右に行って、二つ目の交差点をまた右、なんとかって通りをまっすぐ。そしたらあるから」

 「ありがとう。」

 実際は3回くらい説明を繰り返してもらってます。が、無事に理解できてたどり着くことが出来た。

 が、たどり着いてからまた迷う。ここが教会なのは間違いないのだけど、最後の晩餐がどこにあるのかわからない。

 静まり返った教会の中を歩く。コツコツコツと。

 違うね。どこだろう。

 まあ見つかったんだけど、イタリア語で最後の晩餐チケットオフィスって書いてあった。でかでかと。

 だいたい最後の晩餐を予約までしてきたくせにイタリア語でなんていうのか今の今まで知らなかった。それで見つけようってんだから虫のいい話で、見つかるはずも無い。教会の中にあると勘違いしていたからね。

 教会とは別のところにあった。入り口はかなり厳重で予約した人数しか入れないようになっている。

 日本語のガイドを借りて聞きながらみた。

 13人が居てこの中に裏切り者が居る!と告発した場面なんだって。

 だれそれの表情からは困惑が読み取れるとか、だれそれが実は裏切り者なので少しも驚いていない表情をしているでしょうとかガイドが長々15分くらいしゃべってくれた。

 お土産を買ってgo。

 通りには営業していなかったものの盆栽屋さんがあった!イタリアにも和の心が理解されているんですなぁ。驚きだ。

 ミラノ北駅の近くでお茶しようと喫茶店に入る。

 ところがそこは立ち飲み茶屋で、席に座ることが出来ない。なんてことだ。疲れがとれないじゃないか。

 ドゥオーモの近くの広場に行き、ガッレリアに行ってみる。ガッレリアというのは巨大なアーケード。天井がべらぼうに高い。

 広場ではマラソンをやっていた。ところがこのマラソン何でもアリアリで、キックボードや犬まで参加している。

 面白いねぇ。

 ガッレリアを抜けて広場の反対にはスカラ座があった。その前の広場にはレオナルド・ダ・ヴィンチの像があった。

 そしてその公園のベンチでチュッチュする若いカプル!やってくれるぜまったくよう。

 そこで日本人観光客のツアーが通りかかった。一生懸命ガイドをしていた。

 お土産屋で少し買い物したり、本屋を見たり、ふらふらする。本屋の新書広告を撮影。笑われたって構わない!ジャーナリスト魂を見せてやれ。

 お腹が減ってきたのでチャオというお店に入ってみた。

 セルフサービス。あー、うまそう。それください。あれもくださいって指を差すとどんどんお盆にのっかっていく。なんか結構たくさん取ってしまった。

 さあご飯を食ったら今日はサッカー観戦だ。インテルvsカターニャ。ちなみにインテルはミラノのサン・シーロ競技場がホームグラウンド。

 まずはトラムでサン・シーロ競技場に向かう。乗り場はすでに昨日確認してあるのさ。

 そのトラムに乗る人がすでに明らかだ。サッカー観戦をしにいくと言わんばかり。サスガ。

 30分ほど揺られて行く。

 到着する間際に道路を行進する集団が!カターニャの応援団だ。

 なんとも厳重な警備員に囲まれて行進している。こうまでしないといけないのか?そんなに彼らは危険なの?

 サン・シーロ競技場に到着。でかいねぇ。周りに何件かあったグッズ屋サンではなぜか気乗りしなくて何も買わなかった。気分屋ですからね。

 チケットをもらうことになっている26番ゲートで待っていると、日本人が続々登場した。みんなJTBの人からチケットをもらって中に入る。チケットはなんとICカード。

 久しぶりに日本人を見たのもあるけどかなりわくわくと気持ちが高まっていた。この厳重な雰囲気もいいね。荷物チェックでライター没収もいいね。

 ゲートを入っても自分の席がどこかわからん。でもスタッフが無数に立っているから聞きまくった。

 席は2階席前から2列目。ピッチの横っ面で全体が見渡せるいい位置だ。

 おや?あそこはカターニャのサポーター専用席らしい。明らかに雰囲気が違う。警備員は蛍光黄色の服を着た人ですが数が多い。ほんとにそんなに危険なのか。こわいなぁ。

 始まる1時間前には席はあまり埋まっていない。写真を撮ったり観客を観察したり物売りに声かけられたりしていた。

 物売りがラッパのような鳴り物を売っていてあちこちから聞こえてくる。これがうるさいんだ。車のクラクションの3倍くらいうるさい。

 となりの日本人はこてこての関西人で、仕事でイタリアに来ているんだとか前にイタリアに住んでいたとかで結構ぺらぺら。

 なんだけどいいおっさん2人連れ。そして例のラッパを3本くらい買っていた。ガキか。

 でも面白い人だった。

 試合が始まる前に応援歌が流れた。地元であるインテルの応援歌だけ。

 「アマラー♪パッツァ インテル アマラー!」

 これにはまってしまった。ほしいな。

 関西人が教えてくれたところによると「インテルは気違いだ」という意味らしい。なお良し。

 そのうちに選手がウォーミングアップを開始、入場してくる。会場が一気に盛り上がる。もちろんラッパが鳴る。

 ゴールキーパーのアップに釘付け。いやあそれほど変わったことはやっていないんだけど、うまさがにじみ出てくる感じでびびる。

 フィールドの選手ももちろんうまい。でもテレビで見るほうがうまいと感じる。何故?本気じゃないのか?

 選手が一旦引っ込んで子供たちが旗を出してきた。意味はよくわからん。

 そして試合がいよいよ始まる。いやあ盛り上がってきた。観客もいっぱいだ

 生で見るいいところは全部見えるって事。攻めてる時ってゴールキーパー何してるんだろうとか、微妙なオフサイドトラップの動きとか裏への走り出しとか。

 TVの方がいいところはリプレイだね。見逃してしまったらもう見れない。最初の一点はカターニャが左サイドからの30mくらいのロングシュートで決めたのだが、よっちは見逃してしまっていた。

 先制したからカターニャのサポーターが盛り上がること。点が入ると面白いね。インテルのサポーターは黙ってしまった。

 かなりいい感じで攻めて行ってもうすこしでゴールだったのにはずした!って時の観客のリアクションは決まっている。ざ・タッチみたいに右手を前から上に上げる。「ジーザス!」観客がこのリアクションをやるタイミングはシンクロしていてみな一斉にやるのが面白い。ばっちり合っている。

 前半の終わり際でインテルが1点を返す。これまた盛り上がる。1−1で折り返した。

 ハーフタイムはみんな静かにしていた。いいこちゃんだ。

 後半、徐々に試合が荒れてくる。ファウルが目立ちなかなかボールが進まない。

 これには会場はブーイングの嵐。審判のジャッジひとつひとつもブーイング。

 インテルのホームと言うこともあって審判はややインテルびいきのジャッジだったかもしれない。

 カターニャのペナルティエリア内で微妙なファウル。流してもよさそうなところだったがこれを審判がPKにするとそれに対してカターニャのサポーターが発炎筒を炊いた

 試合が止まることはなく、フィーゴが蹴った。

 なんとこれをカターニャのキーパーがセーブ。会場は一気に盛り上がる。

 これで少しファウルが落ち着きゲームは1−1で進んで行く。

 後半終わり際でインテルが逆転のゴールを決めて会場は最大の盛り上がりを見せた。盛り上がり方を動画に収める。うーん、すごいね。うるさい。

 結局2−1でインテル勝利。インテル側としては最高のストーリーだ。

 俺はカターニャって知らないからインテルをなんとなく応援していたけどやっぱ応援していた方がこんな勝ち方をするとまた観たくなっちゃうね。

 サンシーロ競技場を後にして混み込みのトラムで一度ホテルに帰る。今日は疲れたけどなんか食べに出かけようってんで出る。

 ホテルのフロントでまたあの兄ちゃんが居た。ディナーに行ってくるねと言ったらおいしいところを教えてやるよって言ってきた。おおお、ありがたい。

 イタリアン、フレンチ、チャイニーズ、どんなのが食べたい?

 なんでもいいと言うとじゃあインドはどうか?と言う。

 うん、イタリアン続きだったからいいかもね。場所を地図に書いてもらい行って見る。

 でも歩けど歩けど見つからない。

 日曜日だからやっていないのかな?やっているお店は少なかった。

 あっちが少し明るいから行ってみようか。歩いて行くとおっと今日サッカーで一緒だった関西人2人組が居るじゃないか。後ろから近づいて声をかけたら驚いていた。

 これから飯行くんだったら一緒に、なんていう話になった。そして調度目の前の店が気になっていたといって、唐突にウエイターに話しかける。

 「ぺらぺらぺら」

 「ぺらぺら。」

 「ぺらぺら」

 「ぺら」

 「今日は全席予約で埋まっているんだって。」

 すげえ、イタリア語しゃべっているよ。

 結局彼らはまだ食べないみたいでおいしいところを教えてくれて去っていった。

 あの通りの中華料理が安くておいしいよと。

 彼らに御礼を言ってそのお店に行ってみた。すぐに見つけられて入ってみると席は空き空きで、一人中国人っぽい人が客で入っているだけだった。

 でも怪しげな様子もなく普通の中国っぽいお店。

 よっちはチャーハン、俺はラーメンを頼んだ。うまい。懐かしい味だ。いやあ満足。

 夜の駅前の広場から見る大通りはなかなかの夜景であった。

 写真を撮って遊んでいたら顔面怪我をしたお兄ちゃんが声を掛けてきた。金を貸してくれという。なんか事情を説明しているようだが意味がわからない。だけど怖いから逃げてきた。ふぅ・・・。

 駅で未確認巨大生物を発見。

 ホテルに帰ってフロントの兄ちゃんに「クワトロ、ゼロ、クワトロ」と言ったら笑顔で鍵を渡してくれた。昨日の勉強の成果が出ている。

 インドは見つけられなかったと報告したらなんでだよー?といわれた。

 もう一回教えてもらい、広い通りの反対側を歩いてしまっていたから見つけられなかったということが判明。

 「もう一回行って探してきなよ」という。

 「いやいや、今日はもう疲れたから明日にするよ」と言ったら

 「疲れた?まだ若いのに!」

 から始まって彼が俺たちくらいの時は朝から晩までずっと歩き回っていたという話になる。

 「エナジー、エナジー♪」と言われた。



 だって今日は朝早かったんだもん〜。ま、また明日のお昼にでも行くよ。お休みと言って部屋に戻った。



 ミラノ最後の日はなんの予定もなかった。かなり疲れていたのであんまり人ごみとかじゃなくてふらっとお土産でも探そうよ。

 ホテルを出て東側の通りが割りとショッピングできるらしい。歩いてみる。

 こじんまーりしたスーパーとか屋外の洋服屋さんとかが目に止まって見てみるが、お土産になるようなものはない。

 俺が求めているのはもっとこう・・・一目でイタリアとわかる役に立たないものなんだけどなぁ。

 ところでユーロがもう少なくなってきていたので銀行で換金しようとしていた。銀行はいっぱいあった。入ってみる・・・って扉が開かない。

 え?どうやるんだろう?

 わからん、わからん。

 人に聞こうにも人通りがなく困っていた。

 ま、いいか。次の銀行行ってみよう。

 やっぱり同じ。うーむ。次!

 3軒目も同じ。入り口が閉まっている。ボタンはあるんだけど、書いてある文字が読めないので押したらどうなるかわからない。

 しかしここで一人のお客さんが銀行に入るところを目撃ドキュン!やはりあのボタンを押すらしい。

 押してみたら見事にドアが開いて入ることが出来た。いやあ良かった。

 換金自体はイクスチェンジトゥーユーロって言って日本円を渡せばそれはもう簡単に出来る。

 ここでの換金レートは151円が1ユーロだった。まあまあ良いね。5万円をユーロにした。

 さて何か面白いもの無いかな。ありました。無印良品とある。漢字で書いてある。間違いない。あれです。

 入ってみると中においてある商品もほっとんど日本のものがそのまま売られている。そしてラベルにも105円とかって書いてあって、その上からユーロの値段が貼ってあった。

 一通りみて、やはり若干の配置センスの違いはあれど、お土産にはならないので店を出る。

 その次に見つけたのは料理グッズ屋さん。ごちゃっとしていていかにも面白そう。

 はっ!これは素敵!ってやつがいっぱいある。荷物がカバンに入りきらないとかそういうことは忘れてあれが欲しいこれが欲しいとどんどん手にとって行く。

 自分たち用にオレンジ色のかわいいフォーク・ナイフ・スプーンセットを。誰かのお土産でタコの吸盤と湯たんぽを買った。素晴らしいセンス。

 大満足で店を出て、そろそろお昼と言うことでお店を探しながらホテルへ戻ることにした。

 インドって言う手もあったけど昨日中華食べたから今日はイタリアンにしようかと通りにあったフランクと言うこじゃれた店に入った。

 やっぱりここの店員も気さくでメニューの説明を一生懸命してくれた。パニーニをひとつずつと、俺はカルパッチョを頼んでみた。

 想像と大分違うカルパッチョは肉がモリモリだった。日本のカルパッチョってよく食べるのは刺身がちょろっと乗ったサラダって感じだけど、こちらは肉がメイン。レタスみたいのがちょろっと申し訳程度に乗っているのだ。

 パニーニも食べていたからちょっと苦しかった。

 よっちは昨日のサンシーロでライターを没収されたからタバコが吸えなくて、店員さんにライターないかと聞いて借りていた。やるなぁ。

 その店員さんは自分のライターを貸してくれて、あとでちゃんと回収しにきた。

 食べ終わると必ず聞かれるのが、カフィ?サムスィングスイート?

 たいていはいらないといった。でもこっちの人は食後のデザートとかカフィが普通なのかな。

 ホテルに帰る道で変な標識?看板?を発見。オペラっぽい顔と矢印が書いてある。シアターはこちらってなもんかな。変わっている。

 もーね、歩き疲れちゃったのよ。よく女の子はショッピングいくらやっても疲れないで、男はすぐに音を上げるって言うじゃ無い。女の子も疲れますよ。楽しんでいるうちはそれを忘れているだけで、ホテルに帰ってきたらもうぐったりしちゃった。

 なんで、幽遊白書みたりしてまったりした。桑原くん素敵。夕方になる。

 そうそう、空港行きバスの乗り場を確認しておきたいと思って出かけたんだ。駅の脇にあって、それはすぐに見つかった。時間もチケット売り場も確認した。

 でももうそれだけで結構しんどくて、夕ご飯はまたいつものお惣菜とマックにした。マック大好き!



 

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