ミラノ→アテネ 朝起きてご飯を食べる。その時に日本人の中年夫婦と一緒になった。海外旅行はお手の物らしく、こんなスリにあったとかあーだこーだを語らった。 事例1 エスカレータ事件。おじさんが息子と昇りのエスカレータに乗った。エスカレータに乗った時に前にいる息子とおじさんの間に人が割り込んできた。不自然だったが気にしなかった。 エスカレータが着く頃、息子の2,3人前でエスカレータを降りる際に転んだ人が居て、後に続く人がみんなつっかえて、当然ぎゅーっと詰まってしまう。 で、降りたら息子のズボンの後ろポケットに入れていた財布がなくなっていたという。 割り込んできた人がスリだったのだ。前の人がつっかえて人と人の間隔が詰まった時に抜き取られたらしい。前で転んだ人もグル。気づいた時には後の祭り。 教訓:エスカレータで不自然な割り込みはスリの可能性有り。注意。だいたいズボンのポケットなど無防備すぎる。 この話にはオチがある。すられたあと、別の人が財布落としませんでしたかと、息子の財布を届けてくれた。 中身が少なかったから何にもとらずに返してくれたらしい。ホントに少なくてとられる前から小銭しか入っていなかった。小銭もしっかり残ったまま返ってきたらしい。 イタリアのスリはちょっとかっこいい。 日本語だとこんなに情報豊かな会話が出来る。 ホテルを出る。さ、バスに乗ってマルペンサ空港に行こう。 ミラノ中央駅からマルペンサ空港へは一人5ユーロ。バスで30分くらいだ。 マルペンサ空港はターミナルが2つある。成田と同じだね。うちらはどっちかわからなかった。チケットには書いていない。 観光の本をみると一般の飛行機はみんなターミナル2らしく、バスの終点まで乗っていればいいらしい。 それを信じてターミナル1はスルー。 ターミナル1から2まではまたかなりの距離がある。もし間違っていたらタクシー使うしかないね。と話していた。 で、合ってた。いや良かったよ。すこし着くのが早すぎたみたい。まだチェックインできなかった。 なんで仕方なくご飯食べて時間をつぶす。今日のご飯はサフランリゾットとトマト系のペンネ。うまい。普通にうまい。 チェックインを早めにして、免税店を回ってみた。そういやあインテルの応援歌が入ったCD売っていないかなと探したけど、見つからなかった。 酒とかフェラーリショップとか、化粧品とか、そういうのを見て回った。おかしとかパスタは免税店よりスーパーの方が安かった。まあそりゃそうか。あんなものには税金あまりかかっていないからね。 酒とかタバコはそれなりに安いのかな。酒もタバコも飲まないからよくわからん。 まだ時間がある。ああ、茶でもしたいなと思って探したけどこれが無いんだ。しょうがない椅子はあるからそこでぼけーっとする。 やっと時間になって飛行機に乗り込んだ。飛行機の窓からみた景色は別に外国でも一緒だ。 飛行機は小さめ。日本の国内線みたいな大きさで新幹線より少し大きいくらい。3列+3列の席は全然狭いけどね。 まあ3時間でしかないから平気だろうと思ったら甘かった。 揺れた。天気が悪かったのかなぁ。とにかくガックンガックン揺れた。で、二人で酔った。気持ち悪い。 といいつつ、機内で出た食事はしっかり食べた。 アテネ到着は夕方。空港の中は閑散としていた。 荷物の受け取りはイタリアに着いたときよりずっとすんなり出来た。10分くらいで出てきたかな。乗客が少ないからか。 気持ち悪かったから空港で少し休んでからバスで市街地へ。 空港からのバスの中で、大きな通り沿いに日本のメーカーのお店が目に止まった。車メーカーはトヨタから一通りある。英語で書かれていても親しみが持てる。 親しみがもてない、ギリシャらしいところは、ギリシャ文字の看板だ。 顔文字とかで使う(ΔεΔ)とかってギリシャ文字なのよ。 それが普通に看板とかで使われている。面白いね〜なんて言っていたけど、交通標識を見ても現在地がわからん。目的地の広場の名前はわかるけどギリシャ文字でどう書くのかわからん。観光の本には英語のスペルしか書いていない。 でも目的の広場は終点らしく、バスが終点っぽい雰囲気をかもしたときに運転手にここがそのなんとかって広場かと聞いたら「そうだ」と答えたので降りた。 寒い。なんだこりゃ。真冬だ。風がものすごく冷たい。 手袋マフラー帽子腹巻が必要。アテネって寒いんだね。 ホテルは日本で予約してあったのであとは辿り着くだけなんだけど、標識が読めないのでどっちがホテルかわからんー! なんとか英語の標識を探してこの通りがこれで、あの通りがこれだから・・・ってなんとか目指すホテルに辿り着いた。普通に歩いたら5分ほどの距離だったけど荷物は大きいし道はわからんしで30分くらい掛かってしまった。 ホテルのフロントはお姉さんだった。ホテルバウチャーを渡して鍵を受け取った。そこまでは全くスムーズ。 エレベーターを呼ぶボタンを押してエレベータが到着。なかから人が降りてきたんだけど、扉が自動じゃない。普通のドアが付いている感じ。 しかも普通エレベータのドアって各階のドアと乗る箱のドアと2重になっているじゃない。ここのは各階のドアだけで乗る箱のドアはなかった。驚きです。乗っていると各階のドアとかが剥き出しのまま通り過ぎて行くのですよ。いやびっくらこいた。 部屋に着いたけど今度は鍵が開かない。回るんだけど、カチャって言うんだけど開かない。なぜ?どうしてもわからなくてフロントに聞きに言った。ドアマンが来てくれて開けてくれた。しかもすんなり。 おかしい。よくわからないけど開くようになった。 部屋も寒かった。ベランダがあって外に出てみた。おおう寒い。 ベランダに出るドアは少し斜めに開いていた。おしゃれな作りだなと思ったが、よく見たらちょうつがいがひとつ壊れていた。あぶないなあ、閉めておこう。 バスタブ付だった。良かった。でも風呂場が寒いんだこれが。 夕食まだだったからあったかくして出かける。ホテルからバスが到着した広場に向かって歩く。店は飲み屋みたいなのしかやっていなくて、仕方なくホテルのそばにあったハンバーガー屋さんに入った。 GOODYというお店。これがなかなか安くて食べやすいお手頃なお店だった。でも寒くてスープが飲みたいという願いは叶わなかった。紅茶にした。なぜかよっちは冷たいジュースを頼んでしまい寒いようと後悔していた。 肉盛り合わせはこれで6ユーロくらいだったかな。 ホテルに帰って明日の作戦を考えつつお休み。 アテネ2日目。 朝から起きて朝食を食べる。今までで一番豪華な朝食だった。古いけどきっといいホテルなんだ。 ホテルのレストランとバーは宿泊客以外も利用できるようになっているみたいだった。 イタリアではそういうホテルは見かけなかったので文化が違うのかなと思った。 ご飯をしっかり食べて出かける。とってもデンジャラス寒いって知っていたからウインドブレーカーを着ていった。よっちの準備のよさに感謝。 今日はアクロポリス(パルテノン神殿)にさえ行ければそれでいい。広場からバスが出ているはず、探しながら歩いていったが見つけられない。 いつものことだ。歩いて向かう。たいした距離ではない。 途中でゼウスの門というのを見つけたので写真に収めた。ギリシャ神話を勉強してくれば楽しめることがもっとあったに違いない。ギリシャ神話の本はけっこう本屋で探したんだけどね。見つからなかったのさ。ちょっと残念。 アクロポリスの丘というだけあって小高い丘の上にパルテノン神殿が見えてきた。コスモを感じてきた。 おや?このマツボックリでかい。登る道に生えていた松にはでかいマツボックリがたわわに実っていた。何故でかいんだろう。 入り口から少し離れたところに入場券売り場があって、2種類くらい券があって何が違うかよくわからんかったけど24ユーロのやつを買った。高くてもいいんです。 けっこうな山道だ。たいした距離でなくてよかった。すぐに神殿チックな建築物に囲まれてきた。 最初にあったのは白羊宮、ではなくてコンサート会場だった。むかしはこうゆう屋根が付いていたらしいよ。とよっちが観光の本を見ながら説明してくれたところを写真に収めた。 道の途中には穴が開いていてなんとなくはまってみた。 次に門があった。それから柱が立っている。これは玄関口らしい。 そこを抜けると背の高い植物は無いまっさらな丘の上だった。そして右手に現れたのがパルテノン神殿。ついに教皇の間に辿り着いたぞ。 でかいね。よく作ったもんだ。柱が上のほうが細くなっているのが特徴らしく、遠くからみたときに目の錯覚でまっすぐに見えるとか見えないとか。 おばちゃんに写真を撮ってもらった。やっぱり使い方が良くわからないみたいで一回失敗して2回目は一応撮れていた。が、中心がずれていた。そのおばちゃんの撮ってくれた写真の構図は、俺たちが全体に写ってパルテノン神殿は足だけちょろっとしか写っていない。 俺の感覚だとパルテノン全体が入って、フレームの端っこにでも俺たちが写っていればよかった。 ま、いっか。3回も撮らせるのは悪い。 パルテノン神殿は後ろの方は改修工事中だった。治しているんだよな。壊しているわけではあるまい。 しかし観光の本に書いてあったそこにあるはずの神殿はひとつなかったし、後から聞いた話ではイギリスが世界中の遺跡の回収(横取り)をしているという話もあるらしく、世知辛い世の中ですよ。 博物館があり入ってみた。遺跡から崩れ落ちた部分とかが飾ってあった。少しからだがあったまった。 丘の先端にはギリシャの旗がはためいていた。景色はいいけど、寒い!適当に見たことにして帰ることにした。 最後にちらっと「一番神聖な場所」ってところをみた。名前は忘れた。でも野草も生えていたし、さして神聖なコスモは感じなかったけどな。 帰り道の途中にあった岩山に登った。そこからみるパルテノン神殿はなかなかいい感じ。 岩山のクセに花が咲いていた。 アクロポリスを下って下にあったレストランに入ってご飯。よっちはカレーにした。俺はカルボナーラを頼んだ。 上等な雰囲気で昼間っからワインをやっている客は家族連れとか老人ばっかりで若者が居ない。すこし場違いかも・・。 オニオンスープをひとつ注文した。ミルキーウェイの飲み放題のオニオンスープしか知らない俺は全くたまげた。 こ、これは、最強!なんて濃厚なスープなんでしょう。このどろっとしているのは全てオニオンだというのか。オニオンソード、オニオンシールド、オニオンヘルム、オニオンアーマー、オニオンのこて、オニオンスープ。 カレーやカルボナーラもうまかったけど、オニオンスープが最強すぎた。 こちらの胡椒はサイズがアメリカン。欧米か。ちなみに胡椒の右下にタバコを一緒に写したので比較するとその大きさがわかります。 満腹になったところで次の目的地を決める。オリンピック競技場に決定。歩いて向かう。 途中のお土産屋さんで素敵なギリシャグッズを購入。カレンダー。誰のかな。いやあ渡すのが楽しみだ。 ウゾーというギリシャのお酒も買った。ベリーストロングらしい。小さくて入れ物がかわいい。 雨が少し降ってきた。まあ傘を差すほどではないにしても寒くなってきた。 途中でまたゼウスの門に来た。今度は至近距離でロックオン。 道路がなぜか閉鎖していて、警察がいっぱい出ている。何があるんだろう?気になったけど聞けなかった。残念。 ザッピオンという建物に到着。写真を良く見て。あれでザッピオンと読むんですよ。 広場みたいなものらしく、明日からブランド服の市が始まるらしく準備中だった。モデルさんもいたらしい。ファッションショーもあるってことか? 雨の中テクテクと歩いてオリンピック競技場に到着。柵があったが、なければ入ってかけっこしたのに。 オリンピック競技場と言ってもここは古代オリンピックが行われた場所、いわば遺跡だった。近代の第一回オリンピックは別のもっとちゃんとした競技場で行われたらしい。 しかし近代オリンピックの開催地が刻まれていた。ギリシャ語だったからほとんどは読めなかったけど東京は「TOKYO」だった。シドニーは「ΣIΔNEY」だったかな。 「Σ」は「シグマ」と読み、英語のSの発音だそうです。「Δ」は「デルタ」と読み、英語のDの発音だそうです。 その後はバスに乗ってホテルに帰った。 明日の空港行きのバス乗り場を確認しつつ公園に出かけた。日が暮れていい感じ。寒かったけどベンチに座って動画を撮ったりして遊んだ。公園には人通りはあったがにぎやかとはいえない、少しさみしい旅の終わりを象徴していた。 旅行最後の夕食はちょっといいものを食べたいと思ったが、外は飲み屋みたいのばっかりでいいレストランが見つからなかったからホテルのレストランで食べることにした。 行ってみると食べるのか、飲むのか?と聞かれた。レストランとバーでは席がちょっと違うみたいだ。バーにしてみよう。 バーには誰もお客が居なかった。広くはなくてほんのカウンター+窓際の席がいくつかあるだけ。 俺たちはホテルの前の通りが見える窓際に座ってメニューをもらった。うーん、適当な飲み物がない。ウイスキーじゃないし、ビールかなぁあ。 あ、これは!ウゾーというお酒があるぞ。本で読んだところによればギリシャのお酒って事だからここはひとつ飲んでみるべし! よっちはカクテルというのがあったから頼んだ。カクテルって・・・・大雑把な書きかたしているけど何味なんだろう。 それとチーズの盛り合わせを頼んだ。 頼んだはいいけど、やり方が間違っているのか、マスターらしき人とウエイターとホテルのちょっと偉い人ぽいひとが集まってなにか話していた。カクテルって中身を指示しないといけないのかな?でもちょっと偉そうな人が適当に作ってくれたみたい。 さあ来たぞ。カクテルいってみよう。うん、うまい。これはいいものだ。オレンジジュースが入っているとみた。でも色は緑と赤。少し早いクリスマスかよ。クリスマスかよ。 次はウゾーいってみた。 あっちゃー。 土産で買ったウゾーは小さいやつで大正解。おっきい瓶のやつも売っていたけどとてもじゃないけど飲みきれない。 よっち曰く湿布のにおいがするという。 うーん大変だ。しかしこれもギリシャの味と言うヤツだ。少しずつ飲んで飲みきるのに2時間掛かった。 チーズ盛りも来た。白いヤツ、穴が開いているやつ、ブルーチーズ、あともうひとつくらいあったけど忘れた。 白いヤツはおいしかった。チーズケーキの甘くない版って感じ。非常に食べやすい。 ブルーチーズって食べたことない。まずはそのまま食べてみた。 ん?普通?いやいや後からきました。変なの。なんだこりゃ。これだけでは食えない。 スナック菓子みたいのがおまけで付いてきていたのでこれと一緒に食べてみた。そうするとブルーチーズの変な感じは紛れてわからない。つまり食べれる。でもうまくもない。 最後の夜にしてこの挑戦は俺にとってあまり成功ではなかった。酒も駄目、チーズもいまいち。 ただし、旅行だから新しいものへ挑戦できたと言う満足はある。そんなもんですよ。 かくして最後の夜も終わった。 最後の日 ホテルで最後の朝ご飯をしっかり食べてチェックアウトする。 バスに乗って空港へ。途中気になっていた建物の前に兵隊さんがいるのを発見。 おお、撮ろう撮ろう。二人の兵隊さんはきびきびと手と足を上げてきれいに行進していた。 ギリシャ語講座その2.タクシーは英語で「TAXI」。ギリシャのタクシーにも英語で書いてあるものもあるけど、半分はギリシャ語で「TAΞI」と書いてある。Ξはクシーと読み、Xの発音らしい。サンではない。あの子を解き放て。あの子は人間だぞ。 アテネはバスで少し走るともう郊外って感じの何もないところにでる。田舎だよ。 空港に到着。やはり早く着きすぎてまだ受付の人が居ない。トイレに寄って買い物を少しする。 ギリシャのチョコ、スポンジ君を購入。チョコ、だよね?いちおうタイトルは英語でCHOCOLATEと書いてあり、裏面の原材料とかは全てギリシャ文字だ。読めない。 お土産は手荷物にするとかさばるからトランクに入れよう。もうそろそろトランクもいっぱいだ。かなりパズルみたいになっていた。カバン苦しそう。 チェックインしてからまた免税店をみた。ここは本当にブランド店みたいのしかなくてろくな土産がない。ポテチも変えない。 さあ時間だからとゲートまで歩いて行く途中でちっちゃいコンビニみたいなお店があってそこでよっち念願のポテチを発見。プリングルスがあるじゃない。文字はギリシャ語だ。一つ買う。 飛行機で一旦ミラノへ飛ぶ。アテネに来るときと同じ小さな飛行機だったからまた酔うかもしれないと思って日本で買っておいた酔い止めを飲んだ。トローチみたいなタイプで即効性があるとか。 アテネさよなら。 あっという間にミラノ到着。何していたか覚えていない。 ミラノでは乗り換え時間が50分しかなくて心配だったけど全く問題なく自分たちの飛行機を見つけた。乗り換えの時は預けたトランクは引き取らない。だから楽チンでもあり、大きい荷物は買えなくもあり。 成田行きを待っている乗客は流石に日本人が多い。久しぶりにこんなに多くの日本人を見た。 トイレだって日本人のおばちゃんが使い方がわからないよ、誰か教えてくれ〜と騒いでいた。日本人だってたくましい。 ついに最後の飛行機に乗ってしまった。ああ、本当に終わる。 飛行機の中では読む本もみんな読んでしまったし、映画も成田から来るときにあったやつと同じ映画だから見るやつないし、要するに暇だった。 だから寝ていた。 この飛行機が日本につくと日本時間で10時頃のはず。 日本時間の朝6時頃に飛行機の窓から夜明けが見えた。まだロシアの東端くらいなのになんでだろ?高度があるからか?そんなもんか? 予定通り10時に成田に到着。入国審査と税関をパス。荷物もすんなり受け取った。 それにしても体中がだるい。 スタバで頼んだお茶を一瞬で飲み干して成田エクスプレスで池袋乗換えの湘南新宿ラインで帰る。眠かったけど眠らずにおしゃべりをしていた。んだっけか。 家には午後3時頃着いた。ふう。長い旅行であったが無事付いてほっとした。 つかーれた。 |