シュトゥットゥガルト編


9月8日(日)

 フランクフルトからICEで3時間くらいだっただろうか。次なる目的地シュトゥットゥガルトに到着。まずはホテル、と。駅を出るときに通った地下でうまそうなピザが目にとまった。しかも安い。でもまずはホテルと、がまんがまん。

 ホテル予約選手権第二回戦はいつも頼りになるU山がいった。「チープ」を探した。歩いて15分?冗談だった。スーツケースを持っていたからというのを差し引いても30分はかかるぞ。あと差し引かなければならないものとしてハプニング3、崩壊。M井君のスーツケース崩壊。しかも横断歩道でぶちまけた。にゃにゃにゃにゃ〜ん!(運命風に)

 ホテルに到着。レセプションのおばさんがドイツ語なまりの英語なのかドイツ語なのか、英会話教室に毎日通っているU山でもほとんどわからなかったといっていた。実際チェックインでサインや住所を書かされるのだがどこが何なのかが全部ドイツ語で、教えてもらっても「わからん、何のこと?」と、重い荷物を持って狭いフロントをにぎわせていた。

 同じ値段の部屋だったのに俺とM井君の部屋は冷蔵庫はないしテレビのケーブル抜けてるし鍵は安っぽいしサービスに多少の差があった。

ホテルを出るときに鍵を預かってもらおうとしたらレセプションのお姉さんは「その鍵があなたにとって重いなら預かるわ」と言った。そう言われたら預けられないけど、いいのかな?外で合い鍵作れちゃうけど。

 ベンツ博物館が月曜休みだったので今日のうちに行こう、早く行かないと閉まっちゃう!といことで飯も食わずにSバーンとかゆう大魔王○○○みたいな電車にゆられて行った。切符は自動販売機で買わなければならなかった。これが特殊ですべての駅に番号があって、これを知らずに切符は買えない仕組みになっている。すぐ脇に書いてあるんだけどね。また、買っても誰もチェックしてくれない。
Sバーン乗り場までの道
 ガイドブックというものは当てにならない。そりゃずいぶん助けていただきましたが今回のベンツ博物館、駅を降りたら看板が出ていて迷うことは無いと書いてあった。が、迷った。なんの看板もない。

どちらかというと降りてすぐに目に入ったのはサッカー場。誰かがつぶやく「サッカーしたいね。」これは伏線@である。

 ベンツ博物館にはバスで入るんだよと情報収集部門のU山さんがベンツ工場の守衛さんに聞いてくれた。いつもすまんね。

 バスなんてものの5分。乗る必要あるのかよと、こころなし突っ込みを入れたくなったが現役の工場だからよそ者に歩き回らせるわけにはいかんのだろう。

 入ってすぐ電話の受話器みたいなのをもらった。これは展示されている車の番号を入れるとなんと日本語のガイドが聞けてしまう優れものである。好奇心旺盛な我々にそのガイドの悠長な説明がついてこれず、どんどん先に進んでしまった。そんな中ガイドを聞いて面白かったのは、飛行機用にエンジンを作って飛ばそうとしたが自重に耐えれず飛ばなかったものを無理矢理車に積んだものだ。内側の壁に張り付いていたのだが、長さが3階まで届いていた。 バカなもの をつくったね天下のベンツ様も。

 昼飯を抜いていたのでみんなお腹を減らしていた。ここには喫茶店があってコーラを飲んだ。ベンツのコーラはベンツ価格だったが味は規格通りだった。土産物屋もあってたくさんのベンツ価格商品の中から、価格はそんなでもないチョロQを見つけた。made in CHINAの表記は気に入らなかったがしっかりベンツのマークが入っていて悪くないなと思った。

 シュトゥットゥガルトはクアラ・ルンプールやフランクフルトに比べてのんびりしていた。中央駅からひとつふたつ離れるともう無人駅だったし、高いビルもなかったし。次から次へとせわしく観光してきた僕らに安らぎを与えてくれた。そういう意味では観光資源に富んでいる所でなくて良かったと言える。ゆっくりさせてもらった。

 食事はこの町に来たときから狙っていた中央駅の地下のピザ屋さん。3とか4ユーロだと書いてあったから安いと思ったのだが向こうのピザって一切れいくらって売るんだね。そりゃそうだよな。あんなん丸ごとで売っていたら誰も買わないよ。そんなことにはめげずに一切れ買ってみた。暗くて怪しい雰囲気の店の一番奥に席を取って食べた。俺のピザは、あたり。U山のピザは、はずれ。そろそろパターン化してきたこの現象だがとどまるところを知らない。何がはずれだったかというと、U山のピザはパンが固いのだ。もちろん初めから硬かったわけではなくて乾燥した気候によってそうなったわけだが、コレつまりはずれ。だってピザってガリガリ食べるものじゃないでしょう?味は良かったけど、ねぇ。

 そこの店でみんなちょっと贅沢をした。俺の贅沢は、ドイツのそれはうまいうまいと聞くが果たしてどんなものかとビールを飲んだ。U山はアイスを食った。M井君はスロットをまわした。N村さんは外でタバコを吸っていた、って別に贅沢じゃないか。

 駅前通りを練り歩く。すると教会の鐘がなる。日本とは違う。街中でこの、よく言えば堂々たる鐘の音、悪く言えばウルサーイ。

 この町では俺とM井君がアメリカンエクスプレスに寄った。おじいさんがもめていて長々時間をかけていたので列ができていた。M井君と二人でそのおじいさんを観察していて、見てしまった。1ユーロは大体120日本円くらいなんだけどそれを踏まえて聞いてくれ。俺はその時点でのほぼ半分の現金をユーロにして、確か100ユーロ3枚ほどだった。これも踏まえて聞いてくれ。そのおじいさんは200ユーロ札を10枚くらい持っていたのだ。うひょー、だ。そりゃあ俺たちが2分で用を済ませるところを20分かかるよな。何を買うんでしょうなぁ。後ろとかに気をつけて帰ってね。ところでM井君、手にもったその光るものは何?なんてね。

 シュトゥットゥガルトには広い芝のある公園があった。そこでしばらくのんびりする。これはイイ。 写真 をみてくれ。いーい雰囲気なんだわ。バレーボールをしている少年たちもいた。伏線そのAである。

 公園の脇では歌っている人 を発見。

 ホテルの夜は俺のノートパソコンでひたすらドカポンをやった。これは知る人ぞ知る不朽の名作。深夜の怪しい番組が流れる時間までやっていた。


9月9日(月)

 朝飯はやっぱりパンとハムとチーズ。嫌いじゃないんだけど飽きる。ここのホテルには日本人ばっかり泊まっていた。中年の夫婦と、若い女性の4人組。食堂にいたおばちゃんは完全にドイツ語オンリーで「ミルッヒ、ミルッヒ」とか言ってみた。

 ポルシェ博物館に行ってみた。二日続けて車の博物館かよと笑うがいい。とにかく行ったんだ。これもシュトゥットゥガルト中央駅から電車で一駅か二駅の無人駅と、どうも人気が少なくて寂しい。

ベンツ博物館に比べるとずいぶんこじんまりとしていて、建物の屋上に巨大なシンボルマークが回っていたり、日本語のガイドが聞けたり、博物館の中に喫茶店があったり、3階建ての建物の壁にぶち抜きで飛行機用のエンジンを積んだ車が飾ってあったりは、しなかったもののピカピカに光るポルシェは、 泣く子も黙るポルシェ人 だった。

 お土産はポルシェ価格で、俺は何も買わなかった。失礼、買えなかった。

 お昼はハンバーガー屋さん。そんなところばっかり行くからパンに飽きるんだと怒る人がいたら探してくれ、安くてそれ以外の食事を。驚いたことに鳥、いわゆるチキンが売っていた。俺にはあれは食えない。だって鳥ってわかっちまう形(皮だけ剥いで丸焼き)で売っているから。仮にも実家のニワトリに早朝3時に起こされて「このやろう、食ってやろうか!」と思ったことのあるやさしい俺が、どうしてそれを食えようか。

 ずいぶんプラプラと歩き回った。これと言った買い物もせずにプラプラと。U山と俺はこのとき探していたものがあってこっちのエロ本はどんなんだろうと本屋を回っていた。しかし普通の本屋にはその類の本を置かないのがこっちの常識らしく、ホテル近くの「SEX LADEN」という専門店らしき店に入ろうとしたのだが健全主義者の二人に強く反対されて断腸の思いで断念。恥ずかしいから、やめてよね。

 駅とホテルの間にある誘惑的な芝を持つ公園でついに彼の挑発を受けた。4人でサッカーをした。このための伏線だったのか。俺は芝に勝った。この日ばかりはサンダルをホテルにおいて、旅行中ここでしか使わなかった室内用のサッカーシューズを履いていたから、思う存分に芝を削って、靴は芝の色を吸収した。すっかりドイツにとけ込んだ気分だった。ドッヂボールもした。U山がM井君に投げるときに大暴投をして、小説を書いていた風の女性が座っていたベンチに当たった。ボールを取りにいったM井君はすごい目で睨まれたらしい。それとは無関係だったと信じたいが、日本人がそうやって遊んでいる様がドイツの人にはさぞ珍しかったのであろう。通りすがりの人々にまじまじ見られた。もうお嫁にいけない。ドイツには。

 前述したようにドイツの女性は背中からパンツが見えている。この公園にいた女性達も例外ではない。M井君はこの事実を彼女たちに教えてあげたいと思い、新たな英語を考えた。「behind panty」直訳すると「パンツの後ろに!」である。さあ、みんなでやってみようー!

 夕飯はピザを買ってホテルで食べようとピザを買う。しかしホテルに帰り着く前にピザをたいらげてしまった。誰とは言わないけどそんな人もいた。

 ホテルでは恒例のドカポン大会を開催。


9月10日(火)

 旅行中初めての雨。ホテルを出て重いスーツケースを持って駅まで徒歩30分の道を傘もささずに走った。ぶちまけたのが今日でなくてよかったね、M井君。

 シュトゥットゥガルトからハイデルベルクへは鈍行で移動した。鈍行は安い。俺が切符を4人分まとめて買ったのだが、駅員さんに何度も聞き返したこと、それはつたない英語で「これで4人分か?」と。駅員さんにはいいかげん分かれよって顔をされたが、あんまりICEと値段が違うもんだから本当に4人分なのか心配でこれでもかと聞いた。向こうの人も追い払うのに必死だっただろうがこっちはこっちでまた必死と。

 昼飯は安くパンですませる。これでまた日本食が恋しくなる。


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