|
9月12日(木) N村さんは一度来たことがあるチューリッヒ。ホームに降りてどんどん歩いていく。まずはユーロからスイスフランに換金する。荷物を持って列に並ぶのは周りの迷惑になるから2人ずつ荷物番班と換金班に分かれる。 チューリッヒは坂の多い町で歩いて移動するにはかなりしんどい。そこは良く出来ていて、「トラム」とかいう路面電車が走っている。縦横無尽に通っていて待ち時間も東京ほどではないが郡山よりない。かわいい赤ちゃんだってドアを開けれる。こらこら、出発できないでしょ。 この切符は変わっていて回数券と12時間乗り放題切符と24時間乗り放題切符がある。24時間はお得にできている。 ホテルは駅からかなり遠くて標高も違う。トラムに揺られて15分ほどで降りる。その間、この度の一つの目玉であるスイス連邦工科大を見る。3駅くらいにわたって広がっていたようだ。ようするにでかいんだ。 トラムから降りて歩くこと5分、ホテル「カプリーチェ」に到着。レセプションのがたいのいい姉ちゃんから、N田先生からの伝言を預かっていると紙をもらう。どうも予約がうまくいっていなかったらしい。これは大変だ。メッセージには先生がホテルを探すから部屋から動くなと書いてある。 お腹減った、 もうダメー と言いつつ9時くらいまで待った。そしてクアラルンプールぶりに先生との再会。懐かしい日本語の挨拶。しかしこの悲しみはなんだろう。 無事ホテルが取れたとのこと。しかし4人のうち誰か一人がそのホテルに行かなければならない。今までずっと一緒だったみんなと別れて自立の時がやってきたのだ。そんな・・・・ジャンケンに負けたM井君の門出に乾杯。 カプリーチェからはすこし下ったところかなと歩いていったら結構遠い。しかも大通りから、薄暗くていかにもジャンキーがいますって感じの路地に入った。そして迷子。道行く犬に、もとい、犬の散歩をしている人に、この住所ってどこですか?と聞く。 よく考えると生かされていると感じる。言葉は英語で結構通じるが、看板等に書いてあることはドイツ語でほとんど(全く?)読めない。だから人がいないと生きていけない。 M井君は一人で泊まるのかわいそうだと思いきや、そこのホテルのレセプションの人はめっちゃ、ほんとにほんとに、かわいい人で・・・やばかった。むこうの人にしては珍しく背が低くて、カメラを持ってこなかった自分を刺し殺したい衝動に駆られる程だった。スーツケースに・・・それはやめた。 M井君がチェックインの作業(紙に名前や住所を記入する)をしたんだが、やはりどこに何を書くかわからなくて、彼女に「英語話せないの?」と笑われたが、これは彼女を笑わせたM井君の手柄であると褒め称えよう。十字勲章モノだ。 でも部屋を案内してもらってすぐに彼女は行ってしまった。なんでもいいからしゃべれたら、いいのにさ。残念。 さぁ、そこから駅まで行くのも一苦労。とにかく標高の低い方へと転がっていったらトラムの線路にぶつかった。右かな、左かな? 2択。 はずれ。 もどる。 とにかくお腹が減って倒れそうになりながら飯屋を探していたのだが、郡山でさえ22時と言えばまだいろんなお店が選べるのに、これだけ人のいるチューリッヒにはひとつもやっているお店がない。どこも閉まっている。駅の地下に、日本では犬も歩けばあたるくらいたくさんあるがこちらではほとんど見かけない 自動販売機 があったが食べ物らしい食べ物はなかった。帰って寝るしかないのかとあきらめかけていたが、駅1階にハンバーガーやさんを発見。我先にと買い争った。 M井君とは駅前のトラム乗り場で別れたがあの暗い路地にあるホテルまでたどり着けるかとみんなで心配した。 22時に「カプリーチェ」に来ることになっていたSノハラ先生を待ちながら2階のテラスっていうのか?でハンバーガーを食べた。Uッチーはそこにあった自販機でビールを買っていた。彼がビール一本で酔っぱらうはずもなく、無敵になるはずもなく、普通に飲んだ。 Sノハラ先生はこの日チューリッヒに到着して、駅で両替しているときにスーツケースを物取りに盗られたらしい。物騒なのはたまたまか?油断している旅行者は狙われてしまうということだ。Sノハラ先生の被害は最小限だったらしく、それだけはよかった。 9月13日(金) 朝早くにM井君が戻ってくる。みんなぞろぞろと起き始めてこのためだけにもってきたスーツをふにゃっと着て、UッチーがM井君のネクタイ締めて、いざスイス連邦工科大、通称ETH(エーテーハー)へ。 学生4人にN田先生、富士電機のO熊さん、鹿児島大学のSノハラ先生。日本人7人でテクテクと坂を下った。 到着、ゼミ生の時から聞かされていたエライ人、N田先生と深い付き合いのあるKーラー先生に、初めて会う。思ったより若くて鼻も高い。俺はもっとおじいさんみたいな人かと思っていた。失礼な話だ。 Kーラー先生が全体的にどんなことをやっているのかをプロジェクターまで持ち出して、もちろん英語で、説明してくれた。きっとゆっくり話してくれたんだとは思う。けど、わからない単語が多すぎる。一つの文章に一つのわからない単語だったらけっこう何とかなるんだけど、わからない単語が二つ三つと連携して出てくるともうお手上げ。そこから雪崩式に話に追いつけなくなってただただ時間だけが過ぎる。 その後ドクターの人が、何人かで代わる代わるそれぞれの研究の 説明 をしてくれた。その内の一人から名詞をもらい、握手を求められた。むこうの人の握手ってのは思いっきり握るのが普通らしい。その強さが相手への好意の度合いを示すとかで、痛いよ!と言って弱ってると相手が嫌われているんじゃないかと誤解する。だから嫌いな人じゃないんだったら精一杯握り返さないといけない。 N田先生の後輩?なのかな、Y本さんという人とその奥さんも一緒に説明を聞いた。入り口で先生と待ち合わせていたのに先生は忘れていて待ちぼうけを食らったと言っていた。お気の毒に。 噂に聞いていたUベさんにも会った。Uベさんは、奥さんが日本人で日本語ペラペラ。 一通り説明してもらって、食事に行った。総勢11人が歩いて近くのイタリアンレストランへ。天気が良く、 お店の外のテーブル で食べた。ばかうまうま。しかもKーラー先生のおごり。久々にまともな食事をした。 俺はUベさんの隣に座ったので彼が日本語で話しかけてくれた。気さくでいい人であることが判明。ありがとう、Uベさん。 レストランの帰りに 猫 を発見。ヨーロッパの猫ともなるとひと味違う。俺達より英語ペラペラに違いない。 食事の後はETHにもどって休憩ルームでくつろがせてもらった。そこで会ったのがBザーリ助教授。彼はとにかくよくしゃべる。医者には止められたがたばこが大好きで、いつもETHで唯一喫煙オッケーのこの部屋にいるんだとか、おすすめのレストランはここだよとか。 ETHではたばこを吸っていたら研究にならないから、たばこを吸う人は教授になれないんだとか。それでも彼はたばこを愛して止まない。よいものなのでありますか? Bザーリさんにチューリッヒの案内をしてもらった。助教授にである。 うまいチョコレート屋さん を教えてもらってしかもご馳走になった。こりゃうまひ。黒いビールもご馳走になった。感想を聞かれたが答えられじ。「I LOVE THIS」と言ってみた。どうやら通じなかったようだ。Bザーリさんはチップも助教授クラス。 Uッチーは酔っ払っておかしくなっていた。無敵だった。近寄り難し。 俺も軽く酔っぱらってBザーリさんにずいぶん絡んだ。多分いやがられてた。お酒って国境を越えるよね。えっ、越えれてない?じゃ、Uッチーと2人で飲むよ。 長針の長さが11mある時計台があった。でも重くて動かないんじゃないの?例えるならそう、魔女の宅急便で出てきた時計台くらい。残念なことに俺達が行ったときには魔女はいなかった。 夕食の約束をして一度N田先生とも別れて、今回の旅の主人公である学生4人はホテル「カプリーチェ」に戻る。 夕食は下町っぽいところにあるレストランで同じ通りにいかがわしいお店があったのでUッチーと俺は懲りずにまた入ってみた。しかしそこのお店はバッチリ専門店でとても素人にはおすすめできない。あのUッチーでさえ何も買わずに出てきたくらいだ。 出てきたところをY本夫妻に見つかったかどうか、というタイミングでY本さん達に会った。レストランには既にみなさん集まっていた。遅れてきたUベさんの奥さんHロコさんは高校時代好きだった人に似ていてびっくりした。一応親戚じゃないかと確認をしてみた。違った。良かった。 red wineを頼む。 メインディッシュはチーズフォンジェ。 準備する物 とろけるチーズ・・・たくさん 白ワイン・・・・・・たくさん パン・・・・・・・・食べるだけ 1. 鍋にチーズと白ワインをこれでもかとばかりに入れて煮立てる。 2. パンを突っ込んで食べる。やけどに注意。 これは贅沢でうまいっ!っと思ったのは一口目だけで、徐々に酔っぱらってきて、ワインの酒臭さが気になるようになり、食べられなくなった。チーズフォンジェはさっさと食べるのが吉。 せっかくO熊さんにおごっていただいたのにあんまり口に合わなかった。上品過ぎるのか。俺が。 Uッチーがウェイトレスの姉ちゃんと絡んでた。「ありがとう」は「サンキュー」、「ダンケ」、「メルシー」とやったが全部『「ビッテ」+笑顔』で返された。 酔っぱらっているうちにいつの間にかUベさんに旅行中のハプニングを説明することに。研究より頑張った。わかってもらえた・・・かな? デザートはみんな違う物を頼んだ。俺はチーズケーキを食ったが酔っぱらっていてもウマイとわかった。M井君の頼んだのはホットベリーというなにやらよくわからない実がのっていた。食べてみる?と聞いてきたM井君が怖かった。 飯の後は少しだけ駅前を彷徨って夜の町並みをしばし楽しむ。昨日と違って今度は飢えていないから景色も違って見えるというわけだ。帰りはトラムを降りたらちょうど先生とO熊さんと一緒になった。 部屋の関係でこの日俺はシングルでキングサイズのベッドに寝た。夜の変な番組が始まる前に力尽きて寝てしまった。 9月14日(土) 朝早くに先生とO熊さんはホテルを出ていった。大人って忙しい。 俺達も朝から昨日Bザーリさんに教えてもらったコースを行くことに。 チョコレート屋巡り。それからお土産屋巡り。スイスと言えば、なんだろう? そのSWATCH彼女にですか?U山さん?俺も彼女がいたら買いたいよ。 えっ!?M井君は3つも買ったの?3人?へぇー。 みんな現金が少なくなってきたので駅で両替した。駅の中では お祭り をやっていた。それは問題ない。 俺はずっと狙っていたんだがチャンスに恵まれずに限界に達してしまった。駅ならトイレくらいあるだろう。何も知らずに地下に降りていく。トイレ発見。しかしどうやらこっちのトイレはお金を払って中に入る物らしい。1フラン。約80円。ウ○コするのに80円か。しかたないと思って払って中に入ってびっくり。小便器がならんでいるだけ。あらら。俺はどこにいったらいいの?限界は近い。ここで排出する訳にはいかない。日本の恥だ。恥大国日本だ。もうホテルの予約とかなんて比じゃない。ピンチ。道行く人に聞く。あそこに行きたいのですが。いい人で良かった。見つけられなかったのは入り口が違っていたからでわざわざその入り口まで案内してくれた。ありがとう。2フラン。払うよ、今更ケチらない。240円か。学食でカレー食えるな。カレーの後にまたカレー。好きだね、下ネタ。ああ、最近好きなんだ。 なんだかんだで荷物がいっぱいになってしまったので一回ホテルに戻った。 カプリーチェ近くの スーパー でお買い物。Hロコさんに会う。チューリッヒも狭いじゃん。たいしたことねぇ。 飯はやはりBザーリさんに教えてもらった、 昨日Uッチーが変身したお店 で食べた。確かにうまい。しかし値段もこれはまた。チップを出す余裕なんて無い。 日本でもストリートミュージシャンはいるけど、みなさんギターが好きみたいだよね?チューリッヒで見つけたのは バイオリン弾き。 なんとかの丘へ登った。ETHがある斜面に向かい合う形で 景色 を眺めることが出来る。丘の上は公園になっていて 地面にチェスの盤 が書いてあり、木かな、石かな、駒もある。そしてやっている人もいる。パーフェクト。こっそり写真に撮った。 そういえば半袖半ズボンサンダルで歩き回っていた人もいましたがこれは間違い。そんな格好でこの時期チューリッヒは寒い。 川っぺりに メリーゴーランド を発見。俺の常識は確かに世間の非常識かもしれないが、少なくとも俺はメリーゴーランドって遊園地にあるのかなと思っていた。他に何もないのにメリーゴーランド。ふぅん。 ゴルゴ13が指定する口座もあり、ルパンも狙いたい銀行らしき建物の脇を通って湖に出た。とっても挑発的な銅像があったのでこの時はやっていた真似をした。 写真 に収めたので笑ってやってくれ。 オペラハウスなる建物、一般市民だから中には入っていないがそこは市民らしく精一杯オペラを演じた。オペラって こんな感じ かな?? そろそろ夕飯の心配をしながらホテルの方へ戻らねば。 ゲーセン発見。中身は全部日本で見たことのあるゲームだった。なのに何故か嬉しくなってしばし滞在。こっちにはゲーセンてあんまりないんだね。 夜のお店の広告を発見して写真に撮った。ら、調度けっこうきれいなお姉ちゃんが前を横切った。その広告がイタダけない。笑われた。笑われたことがはっきり分かる 証拠写真 になった。でもいいんだ。そんなチューリッヒも笑いのタネさ。 各国の売れてるCD探索隊はここチューリッヒでも活動していた。ヘッドフォンを耳にあてて一生懸命探していた。 夕食は現金の無い俺のクレジットカードで精算したいということでJCBの使えるお店を探した。これがなかなかない。やっと入り口に日本語で「JCBでどうぞ」と書いてあるお店を見つけて喜んで入って飯を食う。いざ精算の時になってカードを出したらこのカードは使えないと言い出した。M井君のJCBも断られた。ようするにJCBは使えないと言うのだ。 「店の入り口にJCBでどうぞって書いてあるじゃねーか。現金なんかはらわねーよ。おまえがなんとかしろ。」と英語で言えたら言ったのだが、おとなしくN村さんにおごってもらった。そのせいで楽しみにしていたバー突入計画は次の旅行まで延期になった。あーあ。 ホテルではUNOをやった。ここまできてUNOかよ。 明日の移動に備えて荷造りをする。横断歩道でならとにかく、飛行機のなかでばらけたら大変だもんね。 9月15日(日) ついにヨーロッパを去るときが来た。長年慣れ親しんだこの地に別れを告げるのはつらいが、ふるさとが俺を待っている。・・・はい。意味不明。眠い。 ホテルを出るときにトラブル第・・いくつ目かわからんが、発生。レセプションの姉ちゃんが荷物を持ってチェックアウトをしようとする俺達に向かって 「Why!(なぜチェックアウトするみたいな格好をしているの?逃げるの?)」 「いや、だって今日までの予約でしょ?(みつかっちまったらしょうがねえ)」 「先生からは明日まで学生達が泊まると聞いている(金を置いていけば文句はいわん)」 「先生がまたカプリーチェにもどるってくるんじゃないか?(悪党に払う金はない)」 「先生の部屋は月曜日からだ(では死ね)」 どうやら先生は一泊分間違えて予約したらしい。 最後にしょうもないなという顔で一言。 「あなた方のボスは大きな混乱を残していったわ。」 一同「いつものことです。」 重い荷物を持っていたから普通に駅に向かった。 電車の中で旅慣れた感じのおじさんに会った。スナフキンのようだった。チューリッヒ駅からは電車ですぐのチューリッヒ空港へ到着。 腹が減っては戦が出来ぬとE部とN村さんで飯の調達に行く。ここにきてもやはりサンドイッチ。 飯を食っていたら軍服来てマシンガン持っているスイス連邦を守る人達がエスカレーターをあがってきた。もし間違ってここで酔っぱらって彼らに絡んで、あれで撃たれたら逝けるんだなと思うと足がすくんだ。 しかし考えてみれば不思議なことだ。酔っぱらって道路に飛び出して車にひかれる可能性だって撃たれて死ぬのと同じくらい怖いことなのに、いつもは何の気なしに酒を飲んで道路でもどこでも歩き回る。 お土産にはウイスキーかな、「ブラックラベル」を買う。お昼は少々贅沢をしてドリアみたいのを食べる。 飛行機は15時頃に チューリッヒ空港を出たんだっけか。 |