フランクフルト編


9月6日(金)

 早朝7時くらい、ついにヨーロッパの土を踏む。といっても空港の中に土はありません。

荷物を受け取るのに結構時間がかかる。一口メモ2:スーツケースには決して大事なものは入れないこと。誰がどの荷物を持っていったかは空港側は全くチェックしない。ネコババしたい放題だ。厳重に鍵を掛けていたって関係ない。堂々と丸ごとスーツケースを持っていったらあとでゆっくり開ければいいのだから。

 のどがカラカラだったし持っていたのが切れていたから、到着してまず水と酒を買った。こっちの人は店員さんと挨拶を交わすのが普通なんだろうか?真似してグーテンモーゲンって挨拶をしたかったけど前の人が店員さんに何かを聞かれていたから、しゃべれるフリをすると何か聞かれちゃうかもと怖くてやめた。日本人は愛想がないと思われたことだろう。全国の日本の皆さんごめんなさい。

 広くて、空港のなかにスカイラインという電車が走っていた。空港のホテルインフォメーションに行きホテルを探してもらう。結構通じる。必要なこと、ホテルの大体の場所、泊まる人数、部屋の種類(トイレの有無等)、何泊とまるか、料金目安、とにかく言えばわかってくれる。案内の手数料が3ユーロ、前金が1割の24ユーロ。計27ユーロだから50払っておつりをもらおうとしたらインフォメーションの姉ちゃんがこれは使えないと言った。なんでだよ!日本人だからってばかにすんな!って言おうした瞬間俺の払ったお金が50マレーシアリンギットであることに気付いて大笑い。彼女も苦笑い。お金を払ったら行き方を聞いてgo!笑いもとったし(?)完璧だと思った。・・・けど後ろにすごい行列を作ってしまった。へへへ。知ーらねっと。

 鈍行で空港からフランクフルト中央駅へ行く。鈍行にも一等車・二等車があるらしい。でも大差ない。そして切符は買ったら終わりで誰もチェックしない。鈍行はね。ICEはちゃんと車掌さんがチェックしに来た。

 フランクフルト中央駅から徒歩15分くらいのところに教えてもらったホテルを発見。U山ががんばって無事チェックインする。部屋まではエレベーターで行けるのだがやったら機械ムキだしで扉が閉まるときも「ガタンガタンガタン、ガッッチャン」と、第一印象および最終印象は牢屋みたいなエレベーターだと思った。部屋は牢屋でなく、かなり良かった。テレビがあってつけてみるとやたらチャンネル数が多かった。40位か。で、驚いたのはアニメ。ずーーっと日本のアニメをやっている。孫悟○やクレヨンし○ちゃんがドイツ語をぺらぺらとしゃべるわけ。夜中の番組もすごかった。らしい。

 フランクフルト1日目は町の中を軽く散歩した。マレーシア空港のオフィスに行ってリコンファームをした。リコンファームというのは予約してある便に乗ることを確認する作業のことで、ここではチューリッヒからクアラ・ルンプール、クアラ・ルンプールから成田の2便の再予約ということである。オフィスの場所をちゃんとホテルの人に聞いてたどり着いてみれば、ビルの入り口に鍵がかかっていて入れない。困っていると現地の人が現れて扉の脇にあるインターホンで何か言ってビルの中に入っていった。こうやるのかと見習ってやってみた。とにかくリコンファームという単語を強調して言ってみたら開けてくれた。なんとかなるもんだ。

 マレーシア航空の人は愛想のいい兄ちゃんで席まで指定してくれた。ここで一口メモ:飛行機の席はサイドがいい。センターの席はみんなが寝静まった頃にトイレに立つのも一苦労ヨッコイショしてしまうからだ。
トラベラーズチェックを現金に換金するためにアメリカンエキスプレスに寄る。トラベラーズチェックとは、お金の代わりになる紙きれでサインをしないと使えない。現金を等価のこれに変えて盗難に遭った際の被害を少なくしようというものである。

 フランクフルトにきて最も驚いたことは、むこうの人は全然人目を気にしないらしいということだった。女性はみんなお腹を出している。それだけではない、そのお腹は出ているのだ。ぷくっとね。「お腹が出てますね」と言ってもどっちの意味だかわからないうまい仕掛けになっている。ジーンズ腰履きにして背中からパンツが見えてる。 河川敷で平然とチュッチュ している。やばいポスターがいっぱい貼られてる。 これは! と思うものを写真に収めたので見て欲しい。

 フランクフルトのマクドナルドは素人にはおすすめできない。この日の昼食は親近感と金銭事情からつい寄ってしまったがあの店員はいただけない。こっちは真剣に英語を話そうとしているのに。ま、今のうちに笑っとけ。

 ベンツ、フォルクスワーゲン、フォルクスワーゲン、ベンツ。なんだこの国は!?そりゃ俺だって近い将来ベンツくらい乗りますよ。ああ、乗りますよ。だから驚きゃしないけどね、あっけらかんさ。

ところで交通標識はあまり変わらないらしい。というのは帰ってきてから 写真 を見て気付いた。これは市の風景だろうか?向こうではちゃんとしたお店に入らなくとも飯が食える。ただし素人には優良店がわからないから気をつけましょう。

 入場無料でゲーテの家とやらがあると聞いて行ってみた。しかし閉まっていた。仕方なく入ろうとしている写真を撮って帰った。ま、ゲーテはみんな縁がないから、これで十分だ。これがカーン選手の家だったら次の日も来たのだろうが。

大聖堂  に来た時のこと。入り口付近で若い女の子が4人くらいで両替できないか?と話し掛けてきた。M井君とU山君が小銭をだそうと財布を開けると彼女たちはM井君の財布に手を突っ込みだした。大聖堂の管理人らしき人が遠くから大きな声で何かを言って彼女たちを追い払った。聞いてみれば彼女たちは物取りであるという。やつはとんでもないものを盗んでいきました。あなたのこころです。

 三越らしきものを発見。でもシンボルは丸越になっていた。入ってみると全部日本人。言葉の通じる買い物に必要以上に喜びを感じて財布を買ってしまった。自分用。しかしここで現金を使ったことがあとあと大変なことになるとは、このときのE部明は夢にも思わなかった。

 鼻毛切り機を発見。女性の店員さんが丁寧にこれはいいものだと説明してくれたのだが、使ってみたのか?と聞くと使ってはいないと言った。使ってないものを勧めるなんて。でもカシャカシャして面白そうだったから買おうか迷った。夢にも思わなかったから迷った。でも買わなかった。鼻毛万歳。

 夕食はレストランに入った。日が暮れないうちにと少し早い時間で行ったからかわからないがメニューを選ぶときちょっとかわいい店員さんにサラダバーを勧められた。あんまり熱心に勧めるもんだから、断り方もわからなくてそれを頼んだ。でもやはり失敗。サラダじゃ腹いっぱいにならないよ。そしてnon gas waterが通じない。俺は炭酸水嫌いじゃないけどみなさんお嫌いなようだった。まあ、うまくはない。下手に水をたくさん飲むと料金で驚かされる。

 雑貨屋でU山が買い物をしたときのこと。1.5ユーロを払うのにお札は嫌だと言われて、小銭を一枚ずつ財布から出していったら店員さんが「given given」と言った(ように聞こえた)。そのときはさっぱりわかんなかったけど今思うと「面倒だ、もってけ泥棒!」みたいな意味だったのかな。

 ホテルに帰ってフランクフルトの後はどこに行こうかをみんなで話し合った。初めての海外旅行なのにホテルは予約しないわ、行き先は決めてないわ、よくそれで飛行機に乗ったよ。でも逆にそのおかげで現地で話さなければいけない機会がたくさんあった。つまり今ここでホテルの予約が取れなければ今日は野宿だ、となれば必死で英語をしゃべるわけだ。4人いたから、誰かが聞き取っているだろうと甘い考えをしていると、みんな理解できていないとかあったな。フランクフルトのあとは、パリに行きたいとか、ベルリンに行きたいとかあったけど、12日までにチューリッヒに着かなければならなかったから遠い町は却下されていって、最終選考を勝ち残ったのはハイデルブルク、シュトゥットゥガルトの2都市だった。

 夜は変な番組をつけっぱなしにして寝た。


9月7日(土)

 こちらのホテルは何も言わなければ朝食つきらしい。そしてメニューはたいていどこも一緒でパン、ハム、ソーセージ、チーズ、半熟ゆで卵、ミルク、オレンジジュース、コーヒー。食いたいだけ食える。でも飽きる。

 ホテルの電話で日本に電話してみた。初めに電話したのはM井君。彼は就職試験の結果が旅行中に来ることになっていたのだがその企業に連絡する手段がなくて何度か実家に電話をしたのだがまだ一度もつながっていなかった。国際電話というのはつながらなくてもお金がかかるものらしくM井君は13回も電話して最後の精算の時には6000円くらいになっていた。切ないね。

 ライン川(かな?川幅約70mくらい)を渡って川向こうに行ってみた。そこには市が開かれていてすごい数の人、人、そして人。こんなに人が密集するのは東京と閻魔市(ローカルな市のこと)ぐらいだと思っていたのにドイツも馬鹿にできない。危険だとは聞いてないが昨日は変な女の子もいたし、スられないようにしないと。先生から聞いてパスポートだけはバッグに入れずに首から下げていた。これならそう簡単には盗られまいて。家族と命の次はパスポートだからね。ちなみに世の中でもっとも大切じゃないものはN先生である。

我が愛車と同じ車種(=TOYOTAスターレット)を発見!!しかしなんと左ハンドル。これでは乗れない・・・。

 河川敷にカップルが並んで座っている。そう、チュッチュしているんだ。これも見つからないように写真に収めた(byU山)。

美術館と映画博物館にいく。美術館とは最後にお土産を選ぶときまでは歩き疲れるもの。映画博物館とは魔法のじゅうたんにのって博物館の人と一緒に笑うもの。

  変なポスターその2。ウヒヒ。

 お昼は昨日のマックの近くの公園に出ていた出店でパリパリのソーセージが入っているパンを食べた。なるほどソーセージはフランクフルトだと思った。感動。 写真 に収めた。公園で食べたのだがそこで自転車遊びをしている若者数人がいて、面白かったからずっとみていた。自転車遊びといっても素人の俺が見る限りアマチュアには見えなかった。自転車ってあんなにピョンピョン飛び跳ねるものだったっけ?

 飯のあとは買い物。名前に魅かれるものがあったようでcri−criというお店に入った。ここは生活雑貨の店で変わったものがたくさんあり、そのうち2つを友達へのお土産に選んだ。どんなものがお土産に適しているのかを討論した。ひとつはその土地にしかないもの。ふたつは相手に喜ばれそうなもの。みっつはとにかく自分が気に入ったもの。俺はほとんどの場合みっつめを重視した。向こうに行けば日本では見ないものばかりだったし、相手の好みも狙いすぎると外れるし。

 そうそう、公園のベートーベン像 の影に隠れてジャンキーがいた。初めは男と女が絡んでんのかと思ったがどうも違う。M井君は注射器を見たという。ちなみにまっ昼間だったんだが。

 歩き回るのは疲れるね。ホテルに帰るときに気をつけなければならないことは水や軽い食べ物の確保だ。特に水。ヨーロッパは乾燥している。ホテルのminibarはやたら高い。だから水。そして買うなら絶対スーパーが安い。同じ水なら半額で倍の量が買えたりする。

 そんなことで夕飯は安くてしかも現地の食を味わってみようと、パンの持込に挑戦した。自転車の広場の近くのお店でパンをみんなひとつずつ買って食べた。このパンがなんと塩!何%塩なんだろう?誰がこんなの食べるの?ねぇ、M井君?俺は悪いけど半分捨てた。これを食っていたら絶対長生きできない。多分全部食べきるよりも成人病各種に倒れるほうが先だろう。挑戦は失敗だった。チャレンジに失敗はつきものだと誰かえらい人が言ったのを思い出す。


9月8日(日)

 パンとハムを食べてフランクフルト中央駅に向かった。今日はICEに乗ってシュトゥットゥガルトに行くのだと、はじめて乗るICEに期待で胸を膨らませていた。平和な出発。一見そう見えた。

 しかしあきらは一昨日のミスに気づいていた。お金がない!すべてをまかなうことは現金ではできなくなっていた。確かにクレジットカードはある。それはあとあと面倒だ。できるなら使いたくない。ぎりぎり足りるだろう。でも一応余分を作るために4人分のICEのチケットを俺のカードで買ってみんなからは現金を徴収した。賢い俺。それはそれ。

 駅で昼ご飯のためのサンドイッチを買ってICEに乗った。これがうまい。いわゆるカマンベールチーズにトマトとレタスのはさんだ物で普通じゃない。うまい。同じサンドイッチでもこうも違うものか。

  ICE はうわさに聞く程度に快適だった。それはそうだろう、人が乗っていない。赤字路線とみた。小田急を見習え。

 フランクフルトの町の中こそ自然がそこそこ少ない「町」だったけど電車で眺める限りこの国は不自然。自然がないという意味ではない。ありすぎる。自然のあり方が不自然。日本だと人間が手を加えていない土地や建物のない土地は山が多い。逆に言えば山にしか自然は残っていない。しかしドイツの場合、山がない。平地に自然がたくさん残っているのだ。平地といってもデコボコでいい感じ。牧場もあった。白い馬がいて、写真に取りたかったけど梅干を食っていたらカメラが間に合わなかった。白い馬も大切だが和の心も忘れちゃいかん。


旅を続ける。|


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